20170324

鬼「火宅の人」

若さゆえの(若くないが)軽薄なひけらかしやハスリンじゃない。そういうのがお望みであれば他をあったてもらうしかない。悪ぶってる訳じゃない。素直に生きてるだけだ(結果はどうあれ)。4年が産み落した詩は彼の生き様そのもので薄くもないし軽くもない。過ぎ去った出来事思考葛藤内面を丁寧に抽出精製された記録。生々しくて本当で聞いていて何度か休憩を入れた。聞き流す分には耳ざわりがいいけれど歌詞を意識してしまうと痛烈でね。ふう(一息つく)。ブルースが煙たく薫るフローはそのままに。音楽ヘの姿勢歌う事に対して生真面目な一面は普段なかなか伝わる事は少ないと思うけどこの作品からも確実に伝わってくる。8枚目は伊達じゃないしこのアルバムは軽い気持ちで耳で触れない方がいいのかもしれない。けれど多くの人に聞いてもらえる事こそがそれを生業として選んだ彼が最も望む事なんだろうからもし興味があったらどうぞ手に取って身銭を切ってみてください。気持ちが乗った言霊がこのアルバムには詰まっている。たしか17年くらい前に聞いた安い映画のセリフみたいな「音楽でメシを食ってやる。」なんてセリフはとても青臭かったけど瞬間ほんの少しだけ実現するかもな。って思えた。当時まだ荒削りだったけどなんとなく感じたあのセンスは今では実を結んでいる。よかったな。陰ながら応援すると共にアルバムのリリースをここに祝うものであります。







鬼「火宅の人」

突然の失踪。赤落の解散。3度目の実刑。軌跡は何を語るだろう。驚異の売上を叩き出した「赤落」「獄窓」から、全曲女性アーティストを客演に迎えた「蛾」まで、精力的にリリースを続けていたが4年前突如として姿を消した。今後発売はないだろうと思われたが、D.O.P.E(Drop out project entertainment)と銘打ち新しくレーベルを立ち上げた。現在は8枚目のアルバム「火宅の人」を製作中。 火宅の人、それは自身のことだろう。堕落の先に見たものは余りにも残酷だ。 深化した言葉は耳を疑うばかりの物語である。これがDOPEでなければ何がDOPEだろうか。(trackmaker : lough、G-lint、TO-SHIRO、DJ TAZAWA、YU-DAI、D-EARTH、若大王)


TRACK LIST :
1. 懊悩
2. 僕も中毒者
3. ようこそ悪夢へ
4. 四人部屋の憂鬱
5. skit -東京-
6. 恋の奴隷
7. 昨日の女
8. 遊び人
9. skit -一服-
10. 鬼退治
11. 波紋 (feat. K.E.I)
12. 壊れた玩具










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